診療案内

腎不全医療・透析医療

在宅血液透析入門

血管穿刺とバスキュラーアクセス

  • 穿刺は誰がするのですか?
  • 穿刺は、患者さん自身がしなくてはなりません。御家族が、 医師、看護師、臨床工学技士の資格をお持ちの場合は、御家族が穿刺をすることもできます。自己穿刺に不安を感じ る患者さんは多くいらっしゃいますが、実際に自己穿刺がうまくいかず在宅血液透析の導入をあきらめる患者さんはまれです。自己穿刺に慣れると、患者さん自身が御自分専任の穿刺者となるので、失敗も少なく安定した穿刺ができるようになります。
  • 人工血管、動脈表在化等でも在宅血液透析はできますか?
  • 人工血管を使用したシャントをお持ちの方でも通常在宅血液透析は可能です。しかし、穿刺や止血に十分な注意が必要です。また、人工血管感染等のトラブルの早期発見・早期対応が必要ですので、難易度とリスクは高くなります。動脈表在化は、自己穿刺、自己止血が極めて困難となると思われるため原則として在宅血液透析はできません。留置カテーテルでの在宅血液透析は可能ですが、人工血管と同じく感染対策が必要です。なお、通常のシャントであっても穿刺が極めて難しい方では在宅血液透析ができないこともあります。

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